わたしの記録です


by ryot1125
*48歳になった娘の誕生日

9月2日は娘の誕生日だった。
夜は二人でカジノへ出かけた。
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娘は外国で生活するようになって25年、
家族で共に過ごした年月よりも長くなった。
わたしも22年目で親から離れたがら、
家族生活は本当に短いものである。
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「何にもいらないからね……」と言って、
私が誕生プレゼントを思いあぐねているのを
察知して、娘は出勤して行った。
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思い起こせば、私が25歳、
二人目の出産で、北海道室蘭市立病院の
ベッドにいた。
3歳の長男を母に託して安心したものの、
今度も難産になる予感があった。
夫は出産にそなえて「少し寝てくるからね」
と言い残して帰って行った。
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翌朝、「産まれた?」とにやにやしながら
「寝過ごした」と気まずそうに言った。
夫を待っていたかのようにお産が始まり、
早朝の人手不足で医師と夫で娘を取り上げた。
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「僕はお産扱いが出来るよ……」
私の難産体質のお陰で汗だくで2度も我が子を
取り上げた夫は理想的な父親だった。
1810グラムの小さな娘は、目が大きくて
肌の白い可愛い赤ちゃんだった。
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娘が大学卒業後、夫と前後してイギリスに留学、
ニュージーランドで就職後国際結婚。
現在オーストラリア国民になって、
18歳の息子の母になり、
仕事を持ちながら、頑張るとは
思っても見ないことである。
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近くの公園で小さな桜の樹を見つけた。
13個の花は満開で、葉桜もちらほら、
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パースにも桜の花できっぱり春が来た。
娘の誕生日は日本では秋、ここパースでは
明るい春の日差しの中にあった。
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何時も親孝行してくれてありがとう。
「幸せにね」と唯祈るばかりである。
(9月4日)
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# by ryot1125 | 2011-09-04 19:46
*金襴緞子の結婚衣裳に切に祈る

 娘の家の客間の壁に
結婚衣裳の内掛けが飾ってある。
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わたしは、見る度に自分が結婚式で着た
衣装ではないかと思うことがある。

 昭和35年12月24日
クリスマスイブに、わたしは結婚した。
「まだ、誰も手を通してない衣装よ」
と言われたので決めた。
鶴の刺繍が全体にあり豪華だった。
23歳になったばかりの花嫁だった。
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娘の家の棚を整理していると
見つけたので飾ることにした。
見れば見るほど似ている。

母が亡くなった時
お棺の上に被せて見送ったのも、
同じ色合いの帯だった。
「金襴緞子の帯締めながら」
の曲が流れる中、1年前に亡くなった
父の元へ嫁いで行った。
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娘は「日本へ帰った時買って来たの」
と言ったが……

結婚式後私たちは札幌から京都まで
1ヶ月近く新婚旅行で遊び歩いた。
考えると夫が首にならなかったのが
不思議と言うしかない。

夫は会社を定年後1年間、
若い頃からの夢だったイギリス留学に
出かけて行った。
亡くなる3年前には2人で
3ヶ月間のアメリカヨーロッパを
気侭に旅行した。

初めから終わりまで旅で終わった。
それも皆、夫の命の短さを
示唆していたのかもしれない。
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そんな事どもをこのパースで
思い出している。

この結婚衣装が幸せを呼んで、
娘たちを見守ってほしいと
切に祈るのみである。
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# by ryot1125 | 2011-07-29 19:14

* パースの冬のセレナーデもまたいい

昨日から雷と雨のざわめきの中、
ブーゲンビリアの花は、先の方に
小さな花を残すだけになった。
季節を感じ暫しの休息に
何かほっとした。
あの勢いで何時も変わらず咲いて
いるのではなかった。
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咲き誇っている花を切るのは
忍びないが、ためらわず枝を落とした。
棘に気をつけた筈でも、
手指が腫れて今日は痛い。
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前庭の5本の枝を払ったら
中から薔薇の木が出てきた。
殆ど下に隠れていたゼラニユムが
急に出番を察知したのが元気がいい。
花木から学ぶことが多い。

パースの冬は雨が降る。
降って来たかと思うと
突然陽が出て、又降る。
何だか陽気な雨だ。
これが本当に冬なのだろうか。
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家の中では、孫が半袖のTシャツ、
娘は半袖に短パン、
夫は短パンにノースリーブ、
ガスストーブをつけて冬を
認識するらしい。
私だけはばっちり防寒衣姿。
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夜にはバタバタバタと
大げさに3回の雨音。
電気敷布で快適なベッドで聴く
冬のセレナーデ。
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パースの冬の季節は
まるで泣いては
すぐ笑う子供のようだ。
(7月28日)
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# by ryot1125 | 2011-07-29 13:26
*砂地なのに植物や雑草の生育がいい不思議さ

わたしは、庭にいることが多い。
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パースは砂地なので、雑草の生育が
遅いのかと思っていたら
とんでもない。
その広がりは恐怖だ。
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娘たちは、それ程庭弄り
が好きではないようだ。
私とて、花は好きだが、
育てるよりも、どちらかと言えば
観て楽しむ方が好きである。

一通り草を採っても、
採り終えた所がもう草の芽。
雨の多い冬の季節は、
このわたしにも手に負えない。

娘は「ほって置いて、背丈が高く
なったのだけ、抜くのよ」と
暢気に笑う。
夏が来れば、水不足と高温で
枯れるそうだ。
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全く怖い話になってしまう。
庭が広いのも良し悪しだと思う。
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兎に角、砂の出ている所に
花木と草花、それも暑さに強く。
水がなくても枯れないものを
植えることにした。
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砂に植えただけの植物が
考えられない程大きくなるのが
今不思議である。
みみずだって一匹も見ない。
土を少々入れても沈んで
無くなってしまう。
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木だって植えて3年経って驚いた。
大木になっている。
わたしは、ブーゲンビリアや
ゼラニュウムが丈夫で気に入っているが、
ガーデニングには入らないそうだ。
成る程、ほっておいても育つ。
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薔薇の花は手が掛かるから
ガーデニングには最適なのだろう。
50本あった薔薇が、毎年無くなる
のだから、証明される。
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パースは砂漠だから先人は
美しい公園の芝生や樹木を植え、
行政が大切に管理して美しい環境を
作って来たのだろう。
何処までも芝生の公園が続き、
本当に素晴らしい。

日本は良い土があるのだから
公園を芝生にして樹木を沢山
植えることが出来る筈だ。
要は、行政の意識と関心が薄い
と言うことだろうか。






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# by ryot1125 | 2011-07-27 14:05
*バスと電車でカジノへ行った

今日は一人でカジノへ行こうと
家を出た。
5・6分の所にバス停がある。
市の中心迄は順調だった。

乗り換えのバスに乗る時運転手に
「カジノへ行く?」と
聞いて乗った筈だった。

窓の外を見ると、
わたしが今乗ってきた
ハイウェイをひたすらバスは走った後、
住宅地をぐるぐる回った。
間違ったと気ずいたので
あわてて降りた。

カジノとは正反対の
ショッピングセンターで、
娘とよく買い物に来る、
「ガーデンシティ」だった。

さてどうやってカジノに行くのか
途方にくれた。
止まっていたバスを見ると、
「カニントン」と読めた。
「カラワラショッピングセンターOK?」
と聞くとそうだと首を振った。
 中国人の女の子が
「カラワラショッピングセンター」
と言って乗り込んできた。
老年の運転手は笑いながら何か言った。

途中から3人の客だけになり、
中々目的地に着かない。
通路を隔てた座席の女の子は

海苔巻き寿司を10個も食べて、
ジュースまでも暢気に飲んだ。

わたしは、それどころではない。
同名の遠い所へ連れて行かれる不安に
2度もその子に確認した。
やけに家のまばらな田舎道ばかり走る、
乗客3人だけを乗せて……

やがて、パースの
見馴れたビルが見えて来た。
その子が「わかったでしょ?」
と言う顔をして笑った。
「まあ長かったこと……
いらいらして乗って損したわ」
思わず日本語で言った。

それから、列車に乗り換え、
バーズウッドで降りた。
カジノは目の前だ。

帰宅してから娘に話すと
カジノでは通じないそうだ。
「カシーノ」だと言った。
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# by ryot1125 | 2011-07-26 01:42